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日立物流、DMM/佐川と3Dプリントサービスで協業   

2018/12/12

(株)日立物流は12月12日、合同会社DMM.comが展開する3Dプリントサービス「DMM.make3Dプリントサービス」の生産拠点を、同社京浜物流センター(東京都大田区平和島)内に設置し、佐川急便(株)と共同で12月4日よりサービス運用を開始したと発表した。
 
今回の取り組みは、日立物流の拠点における情報通信機器ソリューション事業の実績と佐川急便のデリバリーを組み合わせることにより、DMMの事業展開に貢献するもの。具体的には、DMMが日立物流のセンター内に生産拠点を置くことで、現在の1拠点体制から生産能力を強化することができるほか、日立物流と佐川の協創による配送ネットワークを活用することで、生産から納品に至る利便性の高いサービスの提供が可能になる。
 
DMMが提供する「DMM.make 3D プリントサービス」はモノづくりに関係する「人」と「情報」と「ツー ル」が集まるmakerプラットフォームとして、現在主要な生産拠点を石川県加賀市に設置。今回、DMM.makeが受注した製品情報をもとに日立物流のセンター内に設置した3Dプリンタで生産した完成品を同一拠点で佐川急便に引き渡し、配送サービスを提供することで、従来は物理的に対応が難しかった首都圏への短期納品を実現する。

●各社の主な役割
・DMM:3D造形物管理(受注・生産・検収等)
・日立物流:造形物の出荷工程業務(仕分け・洗浄・仕上げ・梱包等)
・佐川急便:生産拠点からの配送サービスの提供 

●今後の展開
DMMは試験運用期間を経た後に、より顧客ニーズに合ったプリンタ機種の導入を進め、日立物流のセンターでの生産設備の拡充に取り組むとともに、顧客の納品先に最も近い立地での生産に向けた拠点展開を検討している。

日立物流および佐川急便は両社拠点ネットワークを活用することで、最適拠点における少ロット生産やさらなるリードタイムの短縮し、顧客のより高いニーズに応じたサービスを提供する。

また、将来的には製造メーカーの保守部品等の3Dデータ管理を行うことで、製造コスト低減や在庫削減による保管コスト低減等に貢献し、製造から納品にいたるジャストインタイムの構築を目指す。

●サービス概要(上)、3Dプリンタの造形物(シリコーンゴム)(中)、3Dプリンタの造形物素材(透明樹脂)(下)

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