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トヨタL&F、フォークリフトの稼働状況を収集・見える化

2016/03/30

(株)豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは3月29日、フォークリフトの稼働状況データを収集し見える化するテレマティクスサービス(稼働管理システム)「TOYOTA T_Site」を全国40社のトヨタL&F取扱店を通じて発売した。

TOYOTA T_Siteは、フォークリフトに搭載した各種センサーにより稼働データを収集し、通信システムを利用して、顧客に走行時間や稼働率など様々な情報を提供するサービス。データを見える化し、物流現場の安全管理や生産性向上、コスト低減につながる改善活動に活用できる。

近年、人材不足の深刻化・労働環境の改善要求の高まりなど、物流を取り巻く環境が大きく変化しており、生産性向上・コスト削減・安全管理などの改善ニーズがより一層高まっている。今回のサービス開始は、こうしたニーズに応えるもの。

サービス導入により、顧客の現場における車両やオペレーターごとの走行・荷役時間、稼働率、バッテリーの使用状況などの情報が、パソコンやタブレット端末で閲覧できるようになる。これを同社が培ってきた異常の見える化、ムダの見える化など物流現場の管理ノウハウを元に分析・活用することで、車両の効率的な利用やオペレーターの最適配置が容易になり、物流コスト低減や現場改善に貢献する。

また、車両への衝撃回数やレベルを検知し通知する機能を備えており、フォークリフト作業の安全管理をサポートする。

昨年10月に発売したコンパクト電動フォークリフト新型「GENEO-Ecore(ジェネオエコア)」への搭載(オプション設定)に限定して販売を開始するが、今後、搭載可能な車種を順次拡大していく計画だ。

「TOYOTA T_Site」の機能
1)稼働状況管理
 車両・オペレーター・拠点毎のキーオン時間・荷役時間・走行時間・稼働率等の稼働状況を見える化
2)バッテリー状況管理
バッテリーの充電・放電状況を見える化
3)車両衝撃検知管理
 車両に搭載されたセンサーが車両への衝撃レベルや回数を検知
4)オペレーターアクセス管理
 PINコード認証により、車両に乗車可能なオペレーターを限定

(PIN(Personal Identification Number):個人認証番号)

●データの流れ概念図(上)、「TOYOTA T_Site」ホーム画面(下)

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