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ゼブラ、業務用スマホTC55が長崎大学病院で導入

2016/03/11

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン(株)は3月10日、長崎県の拠点病院である長崎大学病院(長崎県長崎市)において、医療ケアの効率化と正確性向上のため、同社の業務用携帯端末TC55が導入されたと発表した。

同病院では注射や投薬の前に、「対象者(患者のリストバンド)」「実施者(医師・看護師のIDカード)」「対象物(薬剤バーコード)」の3点を照合する「3点認証」を必ず実施している。そのために必要不可欠なTC55は看護婦が常に携帯し、患者誤認や投薬ミスの防止なの安全性確保に貢献している。この3点認証では、TC55に搭載されている高精度バーコードスキャナにより、バーコード照合を正確かつ瞬時に行い、ベッドサイドで必要な情報を素早く確認できる。

また、NECの電子カルテシステム「Mega Oak HR」の看護情報携帯端末「らくらく看護師さん」の端末として使用され、看護支援としてバイタルの経過情報や、看護スケジュールもベッドサイドでアクセス可能にした。

そのほか、消毒液で拭くことができる衛生面、1.2mからの落下や水にも耐えられる堅牢性、交換可能で長時間の使用可能な大容量バッテリーといった強みで看護業務をサポートしている。

同病院の看護部・医療情報部 看護師長の岡田みずほ氏は、導入メリットについて「注射や輸血の実施開始・終了時には、投与直前に薬剤情報を確認できますし、ワンクリックで登録時刻や登録者情報が電子的に記録されるため、安全管理対策が格段に向上しました。さらに、ステーションへ戻ってからの『振り返り記録』が減少し、記録時間の短縮化と正確性に貢献しています。そして何より、ベッドサイドでのケア時間を増やすことができました」と述べている。

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