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イオン・花王、異業種企業初のトラック中継輸送を開始

2016/06/08

イオン(株)は6月6日、同社の物流を担うイオングローバルSCM(株)と花王(株)が、関東・中部間において異業種企業間では国内初のトラック中継輸送を開始すると発表した。

従来、両社ともに1台のトラックは往復2日間かけて関東・中部間を運行し、自社商品を輸送していた。今回の新方式では、関東と中部から両社のトラックがそれぞれ自社商品を運び、静岡県内の中継地点でトレーラー(積荷)を交換。受け取った積荷を相手企業の配送先へ輸送する。

これにより、復路における積載不足が解消されるなど実車率の向上により、効率的な輸送が可能となり、運行本数も削減される。全体として運賃コストは27%削減され、二酸化炭素排出量約12%の削減を見込む。

また、両社ともに一人のドライバーが、往復1泊2日の長距離輸送を担ってきたが、運行方法の変更で日帰り勤務が可能となり、自宅で休息することができる。ドライバー1人あたりの拘束時間は12時間以内となり、最適な勤務体制を構築し、業務効率の改善することができる。

(図表)今回の中継輸送の概念図
(写真上)イオン関東RDCへ向けた配送商品積込み
(写真下)トレーラー(積荷)の交換(中継地点:静岡)

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