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日通総研、物流短観速報で国際貨物の荷動き指数低調傾向

2016/03/23

(株)日通総合研究所は3月23日に発表された2016年度の経済と貨物輸送の見通し(改訂)において、企業物流短期動向調査(3月初旬実施)の速報値について公開した。

同調査速報の概要と分析は以下の通り

(1)国内向け出荷量『荷動き指数』は1~3月期が前期(2015年10~12月)比で8ポイント低下したのに対し2016年4~6月見通しでは6ポイント上昇するものの、引き続き水面下での推移。

(2)業種別『荷動き指数』は、パルプ・紙および精密機械がプラスの他は、13業種がマイナスとなったことから。4~6月見通しでは、10業種において改善の動きがみられるものの、プラス業種は6業種にとどまる。

(3)輸送機関別『利用動向指数』は、まちまちな動きながら全輸送機関においてマイナス、4~6月見通しでは、宅配便が低下、国内航空で横ばい、それ以外の輸送機関では改善となるが、総じてマイナスに。

(4)輸出入貨物量『荷動き指数』は全輸送機関で前期実績より低下しマイナスなことから、4~6月見通しでは外貿コンテナ輸入で小幅に上昇する一方、その他輸送機関ではさらに低下し、全輸送機関でもマイナスに。

(5)在庫量・営業倉庫保管量『動向指数』は、すべて前期実績より低下してマイナス。4~6月見通しでも引き続きすべてマイナスに。

(6)運賃・料金『動向指数』は、内航コンテナ・RORO船においてマイナスながら国内航空でゼロ水準、その他機関ではプラスを維持。前期実績比較では鉄道コンテナおよび国内航空以外の4機関で低下。4~6月見通しでは総じて小幅な動きで運賃・料金の上昇基調に変化はないがやや一服。内航コンテナ・RORO船では引き続きマイナス。

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