2016/02/01

郵船ロジスティクス（株）は1月29日、代表取締役社長に代表取締役・専務経営委員の水島健二氏を内定した。同日開催の取締役会で決定したもので、現代表取締役の倉本博光氏は代表取締役会長に就任予定。6月開催の定時株主総会と取締役会で正式に決定する。同社は2014年度を初年度とする中期経営計画に掲げた「成長戦略」「業務改革」「戦略的投資」が進捗し、業績は順調に推移している。これを機に経営体制の一層強化・充実を図り、更なる事業の拡大と企業価値の向上を目指すとしている。

5年間社長を務めた倉本氏は、前身の郵船航空サービス（株）と日本郵船の物流事業との統合、さらに、郵船航空サービス（株）とNYKロジスティックスジャパン（株）の事業譲渡など、事業体制が大きく変革した時期に舵取りを行った。倉本氏は「文化の違い、日本人と外国人の仕事のやり方の違いなど、統合後には融合することに四苦八苦した」と社長就任当時を振り返ったが、「昨年から業績が上がってきた。後任の水島君には中期経営計画で掲げたテーマ、"GO FORWARD, Yusen Logistics - Next Challenges - "のスピードを上げてもらって前に前に突き進んでもらいたい」とした。

水島氏は、日本郵船入社後に定期船や物流関連、財務の業務に従事、海外での事業推進にも携わっている。同氏は、「物流には土地勘があり、今回の社長就任を光栄に思っている。キャッチアップして6月の正式就任以降、全力で走れるようにしたい。来年が最終年となる中期経営計画を完遂することでその先は見えてくる」と郵船ロジスティックスを牽引していく意気込みをみせた。

〈水島健二氏（みずしま・けんじ）氏の略歴〉

1956（昭31）年4月21日生まれ（59歳）、千葉県出身、京大法学部卒。1979年4月日本郵船（株）に入社、2003年4月NYK LINE INC.社長、2007年4月日本

郵船経営委員、2008年4月同社常務経営委員、2009年6月同社取締役常務経営委員、2012年4月同社代表取締役・専務経営委員