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日本規格協会が創立70周年記念祝賀会を開催

2016/01/20

(一財)日本規格協会は1月13日、東京・千代田区の東海大学校友会館で創立70周年記念祝賀会を開催。約700人が集まった会場では70周年を記念して刷新したロゴマークが披露された。

冒頭、あいさつした揖斐敏夫理事長は、「産学官に支えられて70年間歩めた」と感謝。終戦間もない頃からものづくりを中心に生産性向上、品質管理面から日本の経済発展を支えしてきた同協会の軌跡を説明した。今後の標準化への取り組みについて揖斐理事長は、経済産業省が導入した新市場創造型標準化制度などの知財戦略と絡めながら国内・国際規格の開発を速やかに進めらていることに触れ、「IoTを活用した大規模なシステム開発を成功させるには標準化が大きな鍵。グローバル化と多様化が進展していく中で、日本経済の再活性化に貢献する標準化の課題がたくさん顕在化している」と、新たな取り組みに意欲を見せた。

来賓の経済産業省井上宏司産業技術環境局長は、「国際標準と国内規格は市場を制する重要なツール。経営戦略の重要な一角を担っている。新しい制度を策定し、個別企業の優れた製品の標準化を早く進めていかなければならない」とした。また、日本の大企業の利益率4%と比較して、この数値を超える日本の中小企業が1万7,000社存在することや、自ら新技術や、製品を生み出す研究開発を行っている企業が3万4,000社あることを指摘。「成長に意欲がある企業がマーケットを掴んで行くために標準化は非常に大事な道具だ」とし、戦略的な標準化を強化する姿勢をみせた。

なお、新しいロゴマークについて同協会は、これまで使用してきたロゴマークの「J」(巻尺をイメージ)、「S」(分度器をイメージ)、「A」(三角定規をイメージ)のモチーフをもとに、視認性の高いユニバーサルデザインとともに未来を感じさせるシャープでモダンな印象にしたものと説明。「J」の上部の赤丸は人を象徴、輪はグローバルなネットワークの広がりを表したものとしている。

●70年の取り組みを振り返った揖斐理事長

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