2015/07/13

ヤマトホールディングス(株)は7月13日、ヤマト運輸の全国約4,000か所の宅急便センターを自社のビジネス拠点のように活用できる企業向けサービス「ヤマト クラウドデポ」の販売を開始した。

「ヤマト クラウドデポ」は、営業やサービススタッフが日々の業務に使用する商材や備品、販売促進ツール、パーツ部品を、訪問先に最も近い宅急便センターで受け取れるようにするサービス。

支社や営業所から自社の中央倉庫などへ事前に発注、配送手配する手間や、在庫管理や使用時のアソート作業などの労力が不要になる。直行直帰のビジネススタイルが可能となり、これまで移動にかかっていた時間を顧客へのサービスに振り向けることで、生産性とサービス品質が向上が期待できる。

また、クラウド型発注システムによりスマートフォンやタブレットからいつでもどこでも発注ができ、必要な時に必要な量だけを受け取れるので、自社営業所での発注作業や在庫の確認、整理整頓などのバックオフィス業務を大幅に省力化できる。そのため、欠品リスク軽減のために各営業所に点在していた商材の在庫を圧縮でき、総在庫量や不良在庫の廃棄ロスなどコスト削減にもつながる。

各サプライヤーから直接商材を引取り、輸送過程で検品・セットアップ後、全国の宅急便センターに配送するオプションサービスも準備中だ。

●サービスの概念図