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ヤマト運輸、高齢者向けにリコール製品を回収

2015/05/01

ヤマト運輸(株)とヤマトマルチメンテナンスソリューションズ(株)(YMM)は4月30日、秋田県湯沢市と全国初となる「高齢者の見守り支援」と「高齢者世帯向けリコール製品回収の取り組み」に関する連携協定を締結したと発表した。

自治体では財源の悪化や人材不足などの影響で、充実した高齢者向けサービスを提供することが難しいのが現状。一方、市場ではリコール製品による事故が後を絶たず、年間約1,000件発生している重大製品事故のうち、約1割にあたる100件以上が未回収や未修理のリコール製品が原因という状況です。特に高齢者宅にはリコール製品の情報が届きにくいと言われている。

今回、ヤマト運輸とYMMは(1)配達時の見守りサービスとして、 配達先の高齢者が長期間不在にしている場合や体調不良があった場合に自治体に報告するのと並行して、(2)リコール製品の回収支援サービスを実施し、リコール製品の情報を自治体の配布物として高齢者の自宅に宅急便で届ける。もしリコール製品が見つかった場合には、迅速に商品の回収を行う。

既にヤマト運輸では地域活性化の取り組みとして複数の自治体と連携して、「高齢者の見守り支援」を展開しているほか、YMMでは、リコール実施企業と連携し、リコール製品を高齢者に確実に知らせるサービスを試験的に行ってきた。

今回、その実績を踏まえて湯沢市と協定を結び、2つのサービスの組み合わせて提供を開始することとした。

サービスの概念図

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