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4-6月のトラック運送業界景況感が大幅に悪化

2014/08/21

全日本トラック協会発表の4-6月期のトラック運送業界景況感(速報)によると、トラック運送業界では、消費税導入後に輸送量が低下したことから、景況感の判断指数はマイナス30.8となり、前回(プラス14.2)から大幅に悪化した。
 


■一般貨物
一般貨物の輸送数量は減少とする事業者が29.9%、増加とする事業者が28.7%で、判断指標はマイナス4.4となり、前回(プラス35.4)から39.8ポイント低下した。

営業収入は「減少」とする事業者が32.7%、「増加」とする事業者が29.8%で、判断指標はマイナス6.6となり、前回(プラス23.9)から 30.5ポイント悪化した。営業利益は「減少」とする事業者が45.9%、「増加」とする事業者が18.5%で、判断指標はマイナス35.6となり、前回 (0)から35.6ポイント悪化した。

■特別積合せ貨物

宅配貨物では、輸送数量は減少とする事業者が36.8%、増加とする事業者が18.4%で、判断指標はマイナス23.7となり、前回(プラス33.3)から57ポイント低下した。

営業収入は「減少」とする事業者が39.5%、「増加」とする事業者が15.8%で、判断指標はマイナス26.3となり、前回(マイナス28.6) よりも54.9ポイント悪化した。営業利益は「減少」とする事業者が39.5%、「増加」とする事業者が21.1%で、判断指標はマイナス21.1となり、前回(プラス19)から40.1ポイント悪化した。

■運賃水準
運賃水準は、一般貨物はプラス8(前回プラス7)と1ポイント改善、宅配貨物はプラス23.7(前回プラス19)と4.7ポイント改善、宅配以外の特積貨物はプラス39.1(前回プラス30.4)から8.7ポイント改善となっており、運賃水準は上昇傾向にある。

■実働率など
実働率はマイナス4.9(前回プラス26.5)と31.4ポイント悪化、実車率はマイナス3.1(前回プラス23.5)となり、26.6ポイント悪化と なった。雇用状況(労働力の過不足)はプラス61.5(前回プラス69.8)とやや低下となったが、依然として不足感が強い。
採用状況はマイナス3.8(前回プラス3.9)で指標は7.7ポイント低下し、所定外労働時間はマイナス2.1(前回プラス27.4)と29.5ポ イント減少している。貨物の再委託(下請運送会社への委託割合)はマイナス5.3(前回プラス9)で14.3ポイント減少となった。

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